森の中で年老いたハリネズミのおじいさんが、一枚の金貨を拾います。これで、冬ごもりのためのキノコを買おうと喜ぶのですが、キノコならあげるよ、とリスさん。そのお金はもっと大事なものに使いなと。それなら靴をと言うと靴まで友達が作ってくれます。ハリネズミの欲しいものは、友達から「これでよかったら、もっていきな」と言った具合に親切にしてくれます。今はお金があれば、何でも手に入る世の中ですが、この絵本は、お金よりも大切な物は、人と人とのつながりや思いやりの心だよと教えてくれます。とても、優しい、温かい気持ちにさせられます。